障害者雇用


障害者の雇用

わが社が障害者の雇用に踏み切ったきっかけは、1914gで生を受けた我が子が、3歳のとき半年の間に3度の大手術を受け、幸い良い先生に恵まれ大変良くしていただいた時、感謝の念から私達にできることは何があるか色々考えた結果、障害者を雇用し社会人としての自立を図ることが社会への恩返しに繋がるものと考えたことによります。

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それまでは障害者入所施設に仕事の件で幾度となく相談しておりましたが、雇用を考えた場合、公共交通機関から外れた遠隔地であるため、通勤等の問題など様々あり雇用に踏み切れないでおりました。そんな中、平成14年に施設の先生方との話し合いの中からそれでは職場実習から始めてみようということになり、通勤には近くのバス停までは公共交通機関を利用し、そこから会社で送迎することからはじめました。

最初は手探り状態でのサポートやフォローでも特に支障はありませんでした。しかし、仕事や会社にもなれ、雇用に至った段階で問題が生じました。

そもそも色々な援助措置があることを全く知らなかったため、ハローワークや宮城県障害者雇用促進協会(現高齢・障害者雇用支援協会)に相談や連絡無しでの実習でしたので、雇用に至った段階で特定求職者雇用開発助成金などの援助措置を受けることができなかったことです。

現在は、助成金を活用しもっと働きやすい職場を目指し、数々の講習会や見学に時間の許す限り出席し勉強しております。講習では障害者への接し方や他社の体験談などを聞くことができ大変参考になっております。

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活用助成金

これまで、重度障害者等通勤対策助成金(通勤用バスの購入)、重度障害者等通勤対策助成金(通勤用バス運転従事者の委嘱)、障害者介助等助成金(業務遂行援助者の配置及び手話通訳担当者の委嘱)を活用しているが、平成19年6月から新たに障害者介助等助成金(職業コンサルタントの配置)の活用を予定しております。また、障害者の方が安全でかつ働きやすい職場作りのため、設備等の改善を検討しております。

通勤用バスを購入したことによって、障害者の方が公共交通機関を利用した場合、乗り遅れ、乗り越し、切符の紛失等、危惧していた点が解消されたことに加えて、通勤用バスの運転従事者の委嘱についても助成金が支給されておりこの点についても助かっております。

また、業務遂行援助者の配置助成金を、6名の重度知的障害者のため作業方法、作業順等作業の遂行に当り指導・援助を行うため2名配置し活用しておりますが、当社は援助者のみに頼ることなく、全従業員が障害者に声掛けや手助けを行うなどフォロー体制を整えております。

手話通訳担当者の委嘱助成金は、聴覚障害者が業務上必要となった資格のフォークリフト講習で4日間利用しました。本人は資格を取れたことが大きな自信につながり他の資格の取得に挑戦する意欲を見せております。なお、当人は当社に来てから大型免許を取得しております。

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障害者が変わりつつある

今振り返ってみると、毎日毎日ただうろうろしたり、従業員の後を追いかけたり、先回りする等、会社に出勤して仕事をして一日過ごすことや、会社に慣れることが障害者にとって非常に大変だったようです。仕事の1つの流れとして、生産といっても物を作るのではなく、解体車から必要な部品を取り外し、磨き、梱包し、棚に収納したり受注した部品を全国発送する仕事です。

この仕事は、部品をはずす係り、磨く係り、収納する係り、棚からものを出す係り等一つ一の仕事を分解することで障害者が働くことのできる仕事が見出せ、適性を見つけることができます。仕事は多種多様にあり覚えることが多く大変ですが、様々な仕事に接することで飽きずに仕事に励んでおります。

本人達は、その日その日の仕事の内容を日報に記入することができるようになりましたし、合計数も記入します。そして前日との比較や多数の部品名を覚えることができるまでになりました。

仕事に対する責任や頑張ろうという気持ちが社会人としての自立に繋がります。自分の能力を発揮し、自らの仕事を見つけ、意欲が出て活気が出てきたこの頃です。

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最後に

何も分からないまま障害者雇用に取り組んできた当社ですが、現在では障害者の方が会社の貴重な戦力となっております。
重度障害者であっても雇用したことが、時間がかかるとは思いますが必ず会社の貴重な戦力に繋がることと思います。また、雇用に際しては、必ずハローワーク等の関係機関に相談しアドバイスを頂くことを皆様にお勧めいたします。

(「みやぎ雇用の友」より)